入門ゼミの自主学習で力がついた
入門ゼミの自主学習で力がついた
入門ゼミの自主学習で力がついた
SFのようなことを学べるのが物理のおもしろいところ
高校時代は、天体観測や物理実験をする観測部に所属していました。特に宇宙関連に興味があり、立教大学理学部物理学科が宇宙に強いと聞いたのが志望動機です。
物理学科を選んだのは、中学2年生の時にやっていた「仮面ライダービルド」の影響(笑)。物語の中で、物理学の方程式がたくさん出てくるんですが、「これが理解できるまでは死ねない!」と思ったんです。
大学の授業は板書がすごいスピードで進み、置いていかれてしまうというイメージがありましたが、立教大学は思った以上に手厚いサポートがあります。
「物理入門ゼミナール」では、演習の形式でひたすら問題を解く機会もあります。わからなければ学生同士で教え合ったり質問したりもできて、最初はできなくても授業内で満点がとれればいいんです。僕は立教の付属校からの内部進学。受験勉強をしていないので、学習面で不安がありましたが、この自主学習のおかげで力をつけることができました。
1年次に宇宙に関する基礎的なベース部分を広く学んできたので、これから2年の秋学期から始まるJAXAと提携した授業や、量子や放射線の理解につながる授業を受けるのが楽しみです。
物理は、身の回りの現象を数式で表すものです。勉強していてどう役立つのかよく聞かれますが、式や法則に落とし込むことで次の知識につながるものだと思います。
「光の速度に近づくとこうなる」とか、「宇宙の始まり」など、ふだんの生活では思いも寄らないSFのようなことばかり。高校までに習ってきた常識が崩される瞬間もあります。今までできないと言われたことがクリアできる、そんなことを学べるのも物理のおもしろいところです。
物理と小説の二刀流を究めたい
卒業後は、大学院に進学して、理論物理を究めるつもりです。その一方で、もう一つやりたいことがあります。現在、児童文学サークルに入っているなど、文学も好きなのですが、自分の研究を小説という形でアウトプットできたらいいなと思っています。
大学は行動する人が得する場所
高校時代は、受験勉強にとらわれず、自分でいろんなことを体験してみるとよいと思います。科学館の講座や大学の模擬授業を受けてみたり、興味ある研究の論文をインターネットで読んでみたり。
微分・積分が解けなくても、論文を見ると「大学に入ったら、これがわかるようになるんだ」とモチベーションになります。学校から飛び出て、行動できる力は、大学での学びでも重要になってきます。
大学は行動する人が得する場所。図書館も各種教育プログラムも、利用できることは積極的に利用し、自分の中に取り込んだ方が自分のキャリアにとっても絶対いいからです。