独特な考え方の学問に魅了された
独特な考え方の学問に魅了された
独特な考え方の学問に魅了された
先生との距離が近く、声をかけてくれる
高1の時に「キャンパスが素敵だから」と友人に誘われて立教大学のオープンキャンパスを訪れていて、きれいなキャンパスが印象に残っていました。立教大学はすごい人気で、クラスの半分はオープンキャンパスに行っていたんですよ(笑) 。
理学部というと、研究に集中するイメージですが、私はそれ以外にもキラキラしたキャンパスライフを送りたいと考えていたので、都心にあることも魅力でした。
化学科を選んだ理由は、私自身、アトピー性皮膚炎がひどくて肌にコンプレックスがあったからです。メイクをしたくても肌に合わない化粧品が多く、肌にやさしい製品はパッケージが全然かわいくない! 「敏感肌用でもかわいい化粧品を自分で開発できたら」と思ったのがきっかけです。ただ、学ぶ方向性として薬学か化学かで悩みました。
立教大学への進学は、ホームページを見て興味を持った研究室があったことが決め手になりました。ただ、入学後にやりたいことに変化があって、現在は別の研究室に所属しています。
化学科の良いところは、1学年70人ほどで、先生との距離が近いこと。入学当初の入門授業で、今まで習ってきた数学や化学では太刀打ちできないほど難しくてパンクしてしまいそうだったんですが、「最初につまずいたら大変だから」と、先生が察して声をかけてくれたのにはビックリしました。おかげで、その後に始まる実験の授業で、今まで学んできたことの点と点がつながり、線になりました。
高校時代から好きな化学を追究したい
一般的には4年から研究室に入るケースが多いのですが、立教では希望者は3年次春学期から所属できます。私の学年では例年より志望者が多く、友人は全員研究室に所属しています。みんな化学がよほど好きなのかも、と思います。私も高校時代から化学が好き。実験で手を動かしたり、疑問に思った事象について納得のいく答えを突き詰められるのが魅力だと思います。
化粧品開発につながればと化学科に入りましたが、実は現在の研究分野は化粧品開発とは方向が異なる「物理化学」です。1年次、一番難しかったのが物理化学で、最初はまったく理解できませんでした。「このままでは単位を落としてしまう!」と、入門書を読み漁り、先生をしつこく追いかけて質問して学ぶうちに、独特な考え方の学問に魅了されてしまったのです。わからないものがわかると、こんなおもしろいことはありません。今は、このまま大学院に進学してさらに深く追究したいと考えています。
手を抜かずに気持ちが赴くままに研究を続け、その先に研究内容を活かせる仕事に就けたらいいなと考えています。
高校時代は苦しかった勉強も大学に入ったら楽しめる
高校生のうちは、よくわからないままに公式を覚えたりして苦しいこともあると思います。「今を乗り越えれば大丈夫」と言われても、きっと「今が大事なんだ」と思うことでしょう。でも、大学は自由に学ぶことができ、自分の疑問を大切にしていい場です。今、苦になっている勉強も、大学では楽しいと思えるかもしれません。私も高校時代は、物理が苦手でしたが、先生や友人が手厚くサポートしてくれて、自由に追究できる環境でいつの間にか好きになり、現在の研究分野にたどり着くことができました。