R-TIME’S
13
立教大学 現代心理学部 映像身体学科4年
関根大河さん
大学生活は
挑戦の日々

映像制作を学びながら自分に合った
将来を見つけるまで

映像制作を学びながら自分に合った
将来を見つけるまで

R-TIME’S
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映像制作を学びながら自分に合った
将来を見つけるまで

映像以外にも多彩な学びがある映像身体学科

高校時代、放送部に所属してドキュメンタリーなどを制作していたため、大学で映像制作を学びたいと思うようになりました。映像について学ぶことができ、かつ他学部の多彩な学びにもふれられる総合大学は少なく、結果的に立教大学を選びました。

入学して驚いたのは、思っていた以上に様々なことが学べること。映像系と身体系以外に、心理学、哲学のことも学び、多層的な知識を得ることができました。映像に関しても、プロ仕様の機材を使った映像技術から、監督や役者、作品批評まで多彩な観点で学ぶことができます。

プロの映画監督が学生の映像作品を講評

映像身体学科は実技が多いのが特徴です。本格的な機材で映像を制作し、それを現役の映画監督である教授が見て、プロの視点でフィードバックしてくれます。特にカメラワークなど勉強になりました。また、ワークショップ系の授業では、映像、音声、写真など複数を受講できるため、映像に関わる周辺知識も広く学べました。毎年2月に学生の作品を外部にむけて発表する「映身展」では、身体系でダンスをしている学生と組むことで、映像では表現できない身体表現にも気づき、影響を受けました。

現在は、映画監督でもある万田邦敏教授のゼミに所属し、卒業制作としてチームで1本40分のオリジナル作品を2本撮っています。私は、1本目は撮影監督を務め、2本目は照明を担当。1本目を撮り終えたところですが、コロナ禍で対面の打ち合わせができず、オンラインで進めたため、コミュニケーションを取ることが難しかったです。しかしその分、一人ひとり担当する仕事の責任が芽生え、撮影現場ではスムーズに動くことができました。まわりをよく観察し、自主的に必要な動きを判断しながらみんなで一つの作品を作ることで、チームワークを学ぶこともできました。

課外活動にも積極的に参加

課外では、立教大学を中心に活動するフリーマガジン制作団体「Seel編集部」に所属していました。未経験の紙ベースの世界も知りたかったからです。食をテーマにした号では、フードロスから昆虫食まで多方面から食を掘り下げました。基本的には広報・営業・デザインの3つの部署に分かれていますが、企画は全員で持ち寄り、執筆や取材、撮影はその都度分担します。私は高校時代に経験のあったインタビューを担当。昆虫食レストランを取材したときは、実際に虫を調理し、食べることに(笑)。取材を通じて新しい体験ができただけでなく、企画を通すためにプレゼンテーション能力が鍛えられたのは思わぬ副産物です。

また、中高時代からイベント運営に関わることが多かったので、オープンキャンパスの学生スタッフにも挑戦しました。野外誘導班のリーダーを務めた時には、8月の暑い時期に野外を担当するスタッフのモチベーションが下がらないよう、積極的に声掛けを行い、現場の改善を図るよう心がけました。来場する高校生や保護者に喜んでもらうためには、まずスタッフが笑顔でいられる環境が大切だからです。

活動の一つひとつが将来につながる自分探しに

映像を作ることが好きだったのは、観客が喜ぶ顔を見るのが好きだったからですが、映像を専門的に学んだり、課外活動をしたり、テレビ局やホテル、小売業でアルバイトをする中で、映像そのものを作る仕事よりも、直接人を喜ばせる仕事が自分には合っていると思うようになりました。その結果、進路として選んだのがホテリエです。

関心のあることに次々とチャレンジして自分探しをできるのは、大学生の特権です。私は、他にも国内をヒッチハイクしたりしました。観光地を見るだけの受け身な旅行をしたくなかったことと、単純にお金がないことから始めたことでしたが、多くの人の優しさにふれながら、人と話す楽しさを実感し、度胸もつきました。こうした一つひとつの経験が将来につながったのだと思います。

新座キャンパスの魅力

映像身体学科がある新座キャンパスは、広い敷地で伸び伸びと大学生活が送れ、いつもどこかで、誰かが活動している姿を目にします。撮影に必要な機材は学校に豊富にあり、申請をすれば貸出もOK。スタジオ棟もあるのでちょっと規模の大きな撮影もできます。映画好きなら、4Kのスクリーンがあるシアター型教室で映画を観ながら先生と批評し合うこともできますし、図書館の壁一面に並ぶDVDを借りることもできます。ダンサーや役者として活躍しながら大学で学んでいる学生も少なくなく、とても刺激あるキャンパスです。

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